日本人は桜が大好きですよね!もちろん私も大好きです。
満開の桜、そしてそれが散りゆく姿をみて美しい…と感じます。
実は桜をここまでたくさん植えている国は世界でも日本ぐらいだそうです。
なぜなら「桜が散る」様子を「美しい」と感じる感覚があまりないからなんだそうです(とはいえ桜好きな外国人さんもたくさんいらっしゃいますが)。
儚く散ってしまうからこそ美しく、いとおしい。そしてその桜に、わび・さびを感じる。日本ってすてきだな…と心から思います。
日本の伝統、精神といえば武道がありますね。私は中学から約10年ほど剣道を続けていました。夏は暑いし、臭い。冬は裸足で寒い。そして痛い。ここまで苦痛な競技はないと思います。思春期の女子にとってはなかなかつらい時期もありました。
でも10年続けてきた理由…それは剣道のなかにある日本の伝統や、武道を志す精神論がが大好きだったからです。
「礼に始まり礼に終わる」
剣道では試合を始めるとき、終わったあとに相手と向かい合って礼をします。もともと剣道は戦場での戦いから生まれたものです。もしかしたらどちらかは命耐えてしまうかかもしれない、そんな中で相手の人生、そして家族、すべてを敬った礼を交わすのです。なので試合でどんなにかっこよく1本決めたとしても、ガッツポーズや喜びを体や声で表してはいけません。また、試合中に相手がこけてしまった時は1回だけ打突がゆるされます。でもそれ以降は許されません。審判からやめがかかった後は、こけている相手に手をさしのばして起こしてあげる…敵に対しても同じ人とし敬意を示す、それが剣道の礼儀なのです。他にもたくさん剣道、武道の受け継がれている伝統や精神があります。日本人独特の感性や礼儀もありますがとても理にかなっていて、どれも敵である相手を敬うものです。
結婚式にも少し通ずるものがあります。日本の結婚式の伝統や風習はとても独特です。
また地方によってもかわります。たとえばこの東海地方では引き出物に「名披露目」という品をつけます。これは熨斗に新郎新婦の名前がはいったものです。かつおぶし、たおる、乾物などが多く見られます。これは両家の繋がりである結婚式の中でも、お二人の大切な「名前」をご披露する…という風習なのだそうです。ご両親は自分の息子、娘にいろんな思いをもってお名前をつけたはずです。そのお名前をみなさんに披露する、日本人らしい素敵な風習ですよね。またどんな結婚式でも新郎新婦も「礼にはじまり礼におわる」を欠かしません。大切なゲストへの感謝の意味を込めてどんなに盛り上がって楽しい結婚式でも2人は必ず深い礼をみなさんにします。
式、風習、伝統。すこし敬遠されがちな時代になっています。
でも忘れてはいけない日本人の「思い」がそこにはあります。人生の節目ともいえるその日を迎えるにあたって、私たちプランナーは日本人の大切な「思い」もみなさんに伝えていければと思います。
たにむ
愛知県安城市の結婚式場・ゲストハウス
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